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合田昌宏

自己紹介をお願いします。

合田昌宏 アートアンドクラフト プランナー / r3(アールサン) 管理人
1973年兵庫県神戸市生まれ
大学の環境デザイン学科を卒業後、地元のゼネコン設計部で5年間努め2001年に大学時代の友人と独立し、2007年よりアートアンドクラフトに参画。
結婚を期に神戸市長田区に移り住み、街のいろんな役を担う。2015年より長田区六間道商店街にレンタルスペース「r3」を運営する。妻1人、子ども4人。

どんな活動をしているの?

古民家再生、アートと防災を掛け合わせた空き地再生、商店街の空き店舗調査、景観計画や地域の将来ビジョンを考えるファシリテーションなど、建築設計と住民主体のまちづくり支援に携わっています。
暮らしとともにある建物やまちを愛し、個人でも町中での遊びやアート企画をして、色んな人がそのまちの良さに触れ、親しめるような活動もしています。モットーは「つっかけで会いにいける距離感でとにかく顔をつき合わすんや!」。

どんな建物を改装したの?しているの?

神戸市長田区にある六間道商店街に面している14階建てのマンションの1階部分、しばらく空き店舗だったのですが、その前は牛乳屋の倉庫や鉄板焼き屋でした。

六間道商店街はかつて神戸西部で最も栄えていた商店街でしたが、現在は比べものにならないくらい閑散としています。空き店舗はあるのですが、小規模なものが多く、広さを確保できる物件はここしかありませんでした。実際、お店を出したい知り合いへ「この辺りで商店街沿いの広い店舗は、ここしか無いですよ」と何回か案内した事がありました。

物件種別 商店街路面店(マンション1階)
物件概要(面積など) 約95㎡
かかった日数 3カ月半

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商店街の星

AREA長田区六軒道

長田区六間道商店街に面している14階建てのマンションの1階部分、しばらく空き店舗だったのですが、その前は牛乳屋の倉庫や鉄板焼き屋でした。 六間道商店街はかつて神戸西部で最も栄えていた商店街でしたが、現在は比べものにならないくらい閑散としています。

誰とどんな改装をしたの?

店つくりのテーマであるリユース素材(余ったテント生地をつなぎ合わせ)をつかった仮設の現場事務所をつくり、出来ることは自分たちで施工し、子どもたちを集めてクロスめくりもしました。クロスめくり作業は、ゲーム感覚で子どもたちも楽しんでいました。
前を通る人たちに興味を持ってほしかったので、工事の始めの方にまず木を立てました。
何もない空間に、木が立っている光景は、多くの方々が店前に立ち止まるキッカケになりました。「何できるの?」「この木は何なの?」と話しかけてもらうことができ、工事中でありながらも商店街のたまり場になっていました。
自分でほぼ全ての作業・監修を行いましたが、配管や電気工事などは昔から繋がりのある地元のプロにお願いしています。

なぜこの場所・この建物だったの?

何回か知り合いに案内していている間に、自分が気に入ってしまいました。
六間道商店街の西の端に六間道5丁目商店街というエリアがあります。そこでお店を運営していたのですが、そこは私たちの子どもが通う小学校の校区外で、本格的に自分でお店をやるなら、校区内にしぼりたいと思っていました。
この場所は、以前の場所からは100メートル程しか離れていないのですが、校区内にあたるので、その点も決め手になりました。
この街に移り住み、10年以上経ち、周りに仲間が増え、魅力的な人たちと出会って、愛着も出て来ました。この商店街のかつての活気を戻したい想いがあり、そこに面していることに、すごく可能性を感じています。

楽しかったところは?しんどかったところは?

細部に至るところまで、全てに自分の想いを詰め込み、それによって空間がてきることがものすごく楽しかったです。「工事の仕方をデザインする」ということを考えながら、進めてきた中で一番特徴のある仕組みは、外壁を最後に仕上げるということでした。
見た事の無い現場事務所を作り、はじめに木をたてて話題性をつくり、そのまま工事をオープンにすることで、本当にたくさんの方に声をかけてもらい、この場所に興味をもってもらえたり、自分のしていることを知ってもらえたりするきっかけになりました。
時期的にイベントや他の仕事が忙しく、集中出来なかったことが大変でした。
自分の想いを詰め込むためにも、他の人に任せる事をせず、全てに関わったので、効率が悪かったことも原因だと思います。

建物で気に入ってるところはどんなところ?

goda_0001自分の想いが詰まった空間で、使う方たち自身が考え、他にない工夫をして使ってくれるので、すごく楽しいし、いつも刺激があります。空間は壁の無いワンルームになっているのですが、使う空間によって特徴があり、シーンの使い分けが出来きるところも好きで、使う方たちもその特徴を楽しんで使ってくれています。なんといっても、素材の一つ一つを拘って選んでいるので、隅から隅まで愛着があり、全てがお気に入りです。

近くの人との関係はどう?

goda_0002地域の民生委員やPTAの役をする事で人の繋がりが出来ました。もちろん知らない方もいるので、初めは「何でこんなに人が集まるの?」と不信感があったようです。
本当の意味で理解してもらうには、まだまだ時間はかかるが、徐々に自分たちのやっている事が理解してもらえるようになって来ているのを実感します。
遠めでみながら通り過ぎていた方が、話しかけてくれるようになったり、不要だからと物を譲りにきてくださる方が居たり、ここに来ると色んな物に出会えると毎日来て下さる方も居ます。

最近の活動などありますか?

六間道商店街から細い路地を南に入った所の空き地(防災空地)をつくるところから多くの方々に関わってもらいながら、「路地裏農業」として、管理しています。水やりや手入れをする事が日常になり、何らかの災害が起こった時にでも、皆んなの集まれる場所になればと思っています。皆んなの協力で、ベースが出来上がったので、今後は、実のなる物を植え、収穫祭をし、地域の方々が、一人でも多く関わってもらえるようになれば幸いです。

今後の展開は?

色んな地域で私たちと同じ想いをもっていたり、同じような空間を創りたいと思っていたりする方へ、空間創りや運営のお手伝いをしていきたいです。そして、それぞれと連携していきたいです。シャッター商店街に少しでも活気が戻り、地域全体に住民が増えて、将来、子ども達が生活の基盤としてもらえるような「まちづくり」が出来たら良いなと思います。

 

※記事内の文章は原文を尊重しています。

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